こんにちは(^^♪
自分の疲れや身体の状態、内臓が今どんなコンディションなのかを理解する感覚、内受容感覚。あなたは、ご自身で感じれていると思いますか?
不思議なもので、人の身体を治療させて頂いて「これはマズイ身体だなぁ~」と思う人ほど、自分ではすごく元気です!と感じている人が多いです。
これはまぁ典型的な内受容感覚が低い人、といってもいいんじゃないかと。
だから治療後に「このままいくと、将来的にマズイですよ」と言っても、あんまり本人には響かずに来なくなっちゃう人が多い。治療師として凄く難しいところです。
人間やはり自覚がないと、それに対処しようとは中々思えないんですよね。内受容感覚が低い人が、自分で悪くなったなと思ってからでは大分遅かったりするので、注意が必要です。
内受容感覚が低くて身体が強い人。こういう人は元の強さで何とか人生を病気せずに乗り越える人もいるかもしれません。
(前回も書きましたが、身体が強い=健康である、というわけではないのでご注意ください)
このゾーンに入る人の特徴はその人の手帳を見ると分かります。手帳のスケジュールがパンパンですW。前回の左上タイプ、内受容感覚が高くて身体が弱い、私なんかの逆タイプですね。
残り体力とか関係なく、入れれるだけ入れる、楽しめるだけ楽しむ。そんな感じの人が多いです。ちなみに私は三日続けて手帳に予定が入ってると目まいがします。
人生を楽しむ上ではいいと思いますが、身体がどれだけ強くても、限界を超えてしまえばそりゃ壊れてしまうので注意が必要です。
「○○さんあんなに元気だったのに…」とポックリ行ってしまうのはこういうタイプの人ですな。あと内臓の感覚を超えて食べれてしまうので糖尿病になっちゃうとか、色々リスクは潜んでいます。
さて一番気をつけねばならない人は、内受容感覚が低くて身体が弱い人、です。
患者さんの中でも大病をしたことある人は、このゾーンの人が多い気がします。
身体が弱いのに無理をしてしまう。特にこのタイプの人は仕事で、とか介護で、というケースが多い気がします。そういうのを全部完璧にやらねば!と思い込んでしまう。
でもじわじわ溜まる疲れやストレスを、本人はあまり感じられない。内受容感覚が低いですからね。周りが「大丈夫?」と心配しても、本人はまだ全然イケると思っている。
ある日突然限界が来る。でも身体の強い人よりは限界が来るのが早いので、死ぬほどではない。
ので例えば、リウマチを始めとする膠原病であったりだとか、臓器の炎症、原因不明の耳鳴りや目まい、とんでもない頭痛であるとか、はたまた凄いうつ病であったりとか。
身体が「とにかく動かないでくれぇ!」と言ってる様な病気になります。こういう病気は現代医学ではあまり効果的な治療法がありません。
限界を超えてしまうと、何年もその身体の状態に悩まされてしまうことになります。
なので自分の内受容感覚が低いの高いのか、というのを若い頃から自覚しておくのは凄い大事なことだと思うんですけど、今のところそれを数値であったりとか検査で分かる領域ではないんですよねぇ。
あくまで相対的にしか比べられないし、自分以外の他人の感覚って絶対分からないですからね。
なのでまずは
・うちの治療室みたいな所で、いい身体かを診てもらい、自分の感覚と乖離してないかを確かめる。
・一度自分の生活を見直してみる。少しでも疲れているな、と思ったらちゃんと休む。
・世間はとかあの人はこれだけ頑張れてるんだから、私もこれだけやらなきゃとか考えない。全員違う身体なんだし、同じ仕事量でも疲れがどう感じるかは人それぞれ。
そうやって自分で自分のことを分かっていく作業を、みなさんにして欲しいなと思うんですよ。
自分の疲れが分かって、自分でちゃんと休みを作って、ちゃんと自分でメンテナンスをできるようになれば、病気になる人も減るし元気な人が増えるんじゃないかなぁと思うんですよね。
どうぞ皆さんもちょっとこの内受容感覚、自分で自分を把握する感覚についてちょっと考えてみてみると面白いですよ。
ではまた!