私の長生治療の師匠でもあり、一緒に治療室ふうを立ち上げて頑張ってきた仲間でもあり、大事な家族であった私の母,大塚文世が、先日6/21の夜半に入院先の慶友病院で亡くなりました。享年69歳でした。
その日の夕方までは父とも話せていたのですが、夜になって病院から電話があり家族で駆け付けてから、一時間後くらいに穏やかに息を引き取りました。頑張って待っててくれたのか、最後は家族みんなで見送ることができました。
五年前に心臓と肺の急性症状で救急で運ばれてから、本人にとっては徐々に弱っていく辛い身体と付き合いながらの生活でした。
それでもずっと毎日お散歩に付き合ってくれる親友がいたり、気にかけて連絡したり訪ねてくれる患者さんや友達がいたり、人との繋がりに感謝できた五年間だったと思います。
最後は本人の入りたかった病院にいれましたし、これも本人の希望だったのですが息を引き取るその時まで、長生の治療をしてあげることができました。
きっとまだやりたいことも、食べたいものも、会いたかった人もいたとは思いますが、それでもサッパリした母なら「まあこんなもんかな」、と旅立ってくれたかと思います。
患者さんに訃報の連絡をしますと、
「今元気でいられるのは文世さんのおかげです」
「文世さんは命の恩人です」
というお言葉を頂きます。母のやってきたことの大きさ、すごさが改めて感じられます。
私らの業界では「人に触る職業は長生きはできない」なんて昔から言われまして、やはり母もその口でしたし、私も覚悟はしています。
それでも母も私もこの職業を選んだことに、一切の後悔はありません。だってそれほど素晴らしい職業ですから。何百人という人に関われて、皆が元気になって人生が変わっていくのを見れて、感謝をされてお金まで頂ける。
こんな良い仕事はありません!!
母もきっとそう言っていると思います。全ての患者さんに、文世さんに代わりお礼申し上げます。
治療室“ふう”の由来は、
ふみよのふ、と
ゆうのう、からとっています。
まだまだ母に及ぶべくもないですが、これからも私は精進し母の残してくれたこの治療室を続けていきます。
皆さんもどうぞ、文世さんの分まで元気に長生きしてください。それが治療師としての母への一番の供養だと思います。
治療に来て頂いた全ての人から、治療師とて大変勉強させて頂きました。もう一度心から、患者さま皆さまがたに御礼申し上げます。
大塚文世・悠生