治療室ふうのブログ
府中市武蔵野台の長生治療室
心のお話

頑張らないでいいよ

こんにちは、

夏休みの宿題は8/30から始めていた、座右の銘は「今日できることは明日やる」の大塚です。

 

色んな患者さんを診てきた私の分析ですが、病気をしやすい人の性格でぶっち切りの1位は「真面目」だとおもうんですよ。

心の病は言わずもがな、身体が固かったり大きな病気をしちゃうような人って、まあ真面目な人が多い。

 

真面目な人って、頑張っちゃうんですよね。我慢強いし、そしてやっぱり優秀な人が多い。

なんかそれだけ聞くといいように聞こえますけど、そういう人って何か辛くても大変でも放りだせないんですよ。いい加減にできないし。

 

仕事でも家庭でも、自分がやらなきゃ!自分が頑張らなきゃ!って考えちゃう人は注意が必要です。

 

人の身体って、最初はちゃんとセンサーがついてると思うんですよ、自分の身体の状態を把握してるセンサーが。

疲れたら休む。疲れたら寝る。疲れたら風邪をひく(風邪をひけるって健康な身体の証拠です)。

そのセンサーがあるおかげで、壊れる前に自然とこういった行動や身体の状態になれる。

(疲れたらさっさと寝よう)

 

 

でも頑張っちゃう人、頑張れちゃう人って、だんだんこのセンサーが壊れていっちゃうんですよね。

疲れているけど頑張っちゃう、やりたくないけど頑張っちゃう、風邪ひいてるのに頑張っちゃう、身体が限界なのに頑張っちゃう。

 

すると段々、身体から何のサインも受け取れなくなっちゃうんですよ。疲れてるとか、辛いとか、休みたいといったサインが。センサー壊れてますから。

そのまま頑張り続けちゃうと、そのうち壊れちゃいますよね、身体か心が。

 

特に日本て、未だに頑張るのが美徳というか…みんなが我慢してるんだから我慢しなくちゃならない、みたいな風潮ありませんか?

 

話変わりますけど、去年私の読んだ漫画で面白かった、「ミステリというなかれ」という漫画があるのですが。ドラマもかなり高視聴率だったみたいですね。

話も面白いんですが、主人公の整(ととのう)君の、「僕は常々思うんですが..」から始まる彼の話が面白いんですよね。世の中のモヤっとしたことを、上手く言葉にしてくれてるというか、目から鱗なんです。

 

ある事件が終わった時の言葉なんですけど、事件に巻き込まれたとても元気で勝気な女性に主人公が、カウンセリングを受けてみれば?って言うんです。女の子は、

「いらないよ!わたしどこもおかしくないもん」と言うのですが。以下引用です。

 

「僕はアメリカの刑事ドラマをよく見るんですが、刑事が犯人を殺したり、逆にひどい目に遭ったりしたとき、必ずカウンセリングを受けさせられてる。」

中略

「それって多分あちらでは、人の弱さを認めてるからなんだろうと思う。」

「人は弱くて壊れやすくて、病むことも倒れることもある、それが当たり前だと。」

「だから修復する、治そうと思う、それができると信じている」

 

「翻って日本では、弱さを認めない」

「弱いものは負け、壊れないのが正しい。壊れたら退場で、悩むことすら恥ずかしい。相変わらず根性論です。」

 

「弱くて当たり前だと、誰もが思えたらいい。」

 

 

弱くていいし、逃げてもいいし、頑張らなくてもいいんですよ。

あなたがいなくても、ぶっちゃけ仕事は回るし、社会は回るし、世界は回るんです。

 

でも、自分を休ませることはあなたにしかできないんです。

身体からのサインを無視しないでください。

 

身体が辛いなら、心が辛いなら、全力で休むことだけを考えてください。頑張らなくていいんです、弱いままでもいいんです。どうせ数十年の人生なんですから、テキトーに楽しくやりましょうよ。

 

なんて思ってる私は治療室の片づけが一向に進まないのですが、まあきっと何とかなります。皆さんもぜひ、「今日できることは明日やれる」を目標に、頑張り過ぎず張りつめ過ぎずですよ(^^♪

 

ではまたー