治療室ふうのブログ
府中市武蔵野台の長生治療室
健康のお話

日本の住宅寒すぎる問題

こんにちは(^^♪

 

全然知らなかったのですが、WHOが2018年に発表した住宅の推奨室温というのは冬で18度だそうです(脱衣所や廊下を含め)。

 

この基準で見ると日本の住宅の9割近くはその基準を満たしていないそうな。まあ私も今治療室でこれを書いてる足元は冷え冷えです。

 

日本の住宅は、断熱性と気密性という点で見ればめちゃくちゃ遅れているそうです(代わりに耐震性は世界トップだそうですが)。

 

例えば治療室で借りてるアパートは普通に1枚の単板ガラスですが、これはオランダだったら30年前から禁止されているんですって。当たり前に二重窓だそうな。

 

まあ日本の場合仕方のない所があって、

なぜなら日本の住宅は基本的に、湿気のある夏を基準に作られていますから。気密性がない=風通しがいいということですし、熱がこもってしまうとカビが繁殖してしまいますしね。

 

鎌倉時代に吉田兼好が徒然草の中で、

「家のつくりやうは、夏をむねとすべし。冬はいかなる所にも住まる…」

住宅は夏の暑さ対策で作れよ、冬は我慢しろ。と言ってますが、この頃からきっと日本の住宅に対する考え方はあんまり変わってないんでしょう。

 

しかし今は大分状況が変わりまして、

夏にしてもほとんど皆エアコンを使ってしのいでいるのですから、断熱性・気密性がないということはせっかく冷やした室内の冷気が外に逃げてしまうことにもなります。

 

温めるのも冷やすのも、すごいエネルギーが必要になりますよね。日本の住宅現在の状況に全然合ってないんですよ。

もちろん近年日本でも基準が大幅に改善されたので、患者さんでもここ数年で家を建て替えた人の話を聞くと、すごい温かいよ!と言っているんで、少しずつ改善はしていくのでしょうが。

 

寒い家のリスクは私が考えていた以上に色々あるようで、ヒートショックはもちろんのことこちらの記事を読むと、脳の神経細胞やアレルギーにも影響あるようで。

 

私も夏の暑さはダメですが、冬は割と好きだし多少寒いのも我慢だろうとか思っていたのですが、考えを改めました。

 

もしこれから引っ越しや家を建てることを考えている方がいましたら、その物件の断熱性や気密性にも是非目を向けて見てはどうでしょう。

 

「家なんてそんなすぐ変えられないよ!」と言う方もいるでしょうが、今は二重窓にする工事に国や自治体が補助金を出してくれるみたいで、患者さんでもそれを利用してかなり安く二重窓にできた方がいました。

他にも暖房器具も進化してますからね、寒いのは我慢せず目いっぱい温かくしましょう。

 

人生で長い時間を過ごす家ですから、健康リスクという点で家を見直してみるのは大事だなと思いました。

 

ではまた!